今年の大阪はなかなか梅雨があけません。
九州や山口県などでは豪雨による災害でとても心が痛みますね。
毎日蒸し暑い日が続きます。
ここのところお買い上げいただいたお客様から続けて寄せられた
ポトスの傷みについてのご質問です。
あなたのポトスも白い斑(ふ)の部分がこのようになっている葉はありませんか?
まずはポトスについての説明から・・・
現在、有名になっているポトスは、写真のゴールデンポトスという種類で
最もポピュラーな種類のものです。
しかし、ポトスの原種というのは、実はもっと緑が深く、
ゴールデンのように、黄色や白の斑が入っていません。
つまり、今、一般的にポトスと呼ばれている代表選手のゴールデンポトスは、
実は、突然変異で葉に黄色や白の斑が入ったものを、繁殖させたものなのです。
もともと突然変異種は、動物の世界でいうと、
ホワイトタイガー、ホワイトライオン(ネコ科ばかりですが・・・^^;)などと
ある意味一緒で、美しさと脆弱さを共生させています。
ゴールデンポトスに限らず、突然変異の斑入りの個体を繁殖させて
流通している植物は、非常に多いのですが、
植物に出る斑の部分は、葉緑素がない(⇒白)か、薄い(⇒黄色)といわれており、
特に、光が当たらない場所、当たりにくい部分(葉の奥側など)で、
過湿ぎみ(いわゆる蒸れですね)になりますと、落葉や、
今回のような褐色化の原因になります。
ある意味、美人さんの宿命のような、せつない部分もありますが・・・m(_;m
対策としたしましては、なるべく壁際や部屋のコーナーなどではなく、
なるだけ壁から離して、全体に風通しがあるような置き場所がベターです。、
また、お水やりのタイミングなどに、鉢回しといいまして、
鉢を45度くらいずつ回してやり、満遍なく光があたるようにしてやると大分違います。
また、霧吹きなども、過度に行うと同じような症状を誘発いたしますので、
頻繁には必要ありません。
いずれにしても、一度、褐色化した部分は、
もとには戻りませんので、ハサミなどで、その部分だけをカットしていただくか、
たくさんある葉のひとつと考えて、その葉の元からカットすると、見栄えも整います。
改めて、ポイントを整理しておきますと、
1)置き場所を空気の循環が期待できる、壁などやコーナーから
極力遠ざけた明るい場所に移動する(太陽の直射はダメですよ)
無理な場合は、鉢回し。
2)過度の霧吹きなどは行わず、葉面洗浄の意味でする場合は、
必ず、霧吹きのあとにティッシュなどで水分を拭き取る。
(特に葉の重なった部分や奥側)
3)褐色化した葉の一部や葉は、局部をカットまたは、間引く(取り除く)。
今の時期はとても湿度が高い上、外気温などは観葉植物に必要な温度を超えています。
特にお留守で締め切って、空気の流通のないお部屋では
ポトスに限らず観葉植物は傷みがちというか確実に傷みます。
夏休みの時期はご旅行なんかも多いでしょうから、お留守の間
観葉植物にも少しだけ対策してやってくださいね。
このような症状になる前にこちらもお読みください。
この記事へのコメントはありません。