和名でおなじみのヒメタコノキは別名パンダヌスとも言い、マダガスカルを原産とした植物です。
名前を見て『タコ?』と気になった方がいらっしゃるかもしれませんね。
タコノキの仲間は支柱のように幹を取り巻いて気根(空気中に露出している根)が生じます。
とてもユーモラスで興味深い姿をしているのですが、その姿が脚をたくさん持ったタコに似ていることからつけられた名前とされています。
タコノキは常緑高木(一年中緑の葉をつける樹高が高い植物)で、高さ10mになる物もあるのだとか!
(ヒメタコノキは小型種です。小さく楽しめますので安心してくださいね。)
また、雌雄異株(個体で雄雌があります)という特徴を持っており、
上手に育成すれば、初夏には白色の雄花や淡緑色の雌花を見られるかもしれません。
パイナップルのような果実は食用としても知られています。
ヒメタコノキを見てまず目にとまるのは空気中に露出した根が生じた一見奇妙な姿ではないでしょうか。
観葉植物(葉を観る植物)と言いますが、中にはこのような面白い根を持った種類もあり、マニアが存在するほど。
ご紹介のヒメタコノキも一度魅了されるとどんどん引き込まれるような根を持った植物です。
鍾乳石のように上から下がって来る気根はやはり個性的な魅力を感じます。
ハマると他にはどんな樹形のタコノキがあるのかな?と実際に現地に見に行ったりしたくなるかもしれませんね。
また、枝分かれしやすく、側面と裏に小型のノコギリのようなギザギザのある葉っぱが噴水のように美しく広がります。
(触ってもチクチクする程度ですが移動やお世話の際は気をつけてください)
ボリュームのある葉っぱなので根がユーモラスな反面、優雅な印象でお部屋に飾って頂けます。
ヒメタコノキは人工的に仕立てた樹形を楽しむと言うよりは、個体の持つ個性を楽しんで頂くとより愛着の湧く植物です。
色んな樹形のタコノキがありますが、それは思い思いの造形のよう。
ある程度のコントロールはしてあげても大丈夫ですが、届いてからの個性と成長過程を楽しんであげてくださいね。