丸い葉が手を広げたような形のシェフレラは暮らしに最もなじみの深い植物の一つと言っても過言ではありません。
原産地は台湾や中国南部で、世界中の温帯地域から熱帯地域にかけて広く自生しています。
600種類という様々な種類があり、高くなる種類では12mにもなる種類も存在します。
その中でもご紹介のシェフレラ・コンパクターはその名の通り、コンパクトな品種として可愛らしさから多くの人に愛されています。
また、とても育てやすい植物で耐陰性があり水やりの手間がかからない為、初心者の方でも安心です。
少しずつならして行けば屋外で越冬させる事も可能なほどの耐寒性も扱いやすく嬉しいところ。
観葉植物としてかなり優秀と言える植物なのです。
様々な魅力を兼ね備えたシェフレラですが、なぜ、日本でこんなに愛されるのでしょう。
それは何と言ってもシェフレラのその控えめながら美しい姿からくるのではないかと思います。
目を引くとは言えませんが、その美しさが古来からの日本の風景によく馴染んだのでしょう。
シェフレラの葉っぱはよく『手を広げたような』と表現されますが、
視野を広げて全体的に眺めた時、たくさんの花々が流れるように群生して見えませんか?
今回ご紹介のシェフレラ・コンパクターの仕立ては、幹が螺旋状の曲がり樹形になります。
その仕立てがまた、流れを生み出し優雅でゆったりとした印象を与えています。
美しい日本画や着物の柄のようなシェフレラ・コンパクターの奥ゆかしさに一度魅了されると、和モダンな空間を彩るには欠かせないシンボル的な存在となって行きますよ。