コウモリラン プラティセリウム・ネザーランド 苔玉
熱帯の個性派グリーン
シダの仲間の着生植物、コウモリラン(ビカクシダ)は、
その独特なフォルムが人気を集め、
近年ではインテリアショップなどでもよく見かける、
もはや定番といってもよい、おしゃれグリーンのひとつです。
コウモリランの由来は、垂れ下がった葉を、
コウモリが羽を広げて羽ばたく姿に例えられたもの。
ちなみに別名のビカクシダ。漢字で書くと麋角羊歯。
文字通り鹿の角のような葉姿からそう呼ばれています。
まぁ、どちらの名前も、、みたまんま、、ですね笑
アフリカやマダガスカルなどの熱帯地域に自生する原種は15〜18種ほどなんですが、
近年の人気にあわせて、園芸品種が次々と増え、ますます個性的な姿を多く見かけるようになりました。
マニアの間では、びっくりするほどの高値で取引されることもある、コウモリランの世界。
ここでご紹介するのは、その中でも定番品種のネザーランド。
日本で最も生産量の多い品種です。
レア度は低めですが、寒さに強いなど、育てやすさの観点から改良された、
ある意味入門編的なコウモリランなんです。
知ってますか? コウモリランの定番豆知識。
コウモリランには特徴的な2種類の葉があることご存知ですか?
ひとつは、貯水葉(ちょすいよう)という、
水分を貯めたり落ち葉や虫の死骸をキャッチして肥料にしてしまう葉。
もうひとつは、光合成をしたり、胞子をつくる役割の胞子葉(=鹿の角の部分ですね)
この2種類の葉は、育て方・管理の仕方によって、それぞれの葉の生長も違ってくるんだとか。
好みの姿に発展させる為、ネット上では様々な情報、体験談、生長自慢のページがたくさんでてきます。
なんとも育てがいのあるコウモリラン。
どうです? 気になりだしたら、あなたもマニアの入り口かも!?
まずは苔玉からいかがですか?
コウモリランの人気のヒミツはその仕立て方、飾り方にもあります。
着生植物の特徴を活かしたコルクや板に付けた仕立て、オーソドックスな鉢植え、
そしてここでご紹介する苔玉仕立てなどなど、植物の個性にあわせた様々な飾り方があるんです。
今回ご紹介の苔玉仕立て、吊り下げ用のワイヤーもついているので、
流行りの吊り下げスタイルで飾れます。
もちろんアンティークなお皿や器に置いて飾るのもOKです。
苔玉の管理って難しい?
いえいえそんなことはありません。管理はとても簡単。
水の与え方は、バケツや洗面台に水を溜めて、その中に苔玉の部分をポトンと入れる。
ブクブクブクっと空気が出切るまでしっかりと水を吸わせてあげてください。
あとは水を切って、風通しが良い半日陰のところに吊るしておけばOK。お手軽です!
貯水葉(ちょすいよう)と胞子葉のつき方には個体差があります。
いくつかならべて吊り下げて、それぞれの生長を楽しむ、、なんてことも楽しそうですね!